2013年7月25日木曜日

体罰について 為末大 「ボクらの時代」 文字起こし


出演者

為末大
石原良純
登山家 野口健



殴り合いのけんかの話になって・・・

為末 お父さん、そんな感じじゃないですか?

石原 いや、うちの親父ね、全然そうじゃないんですよ。だから、それは僕は分かりますよ。これ体罰の話になるけど、親の体罰があるし「バカヤロー!」ボコッてやるのか、バンってやるのか知らないけど、うちの親父なんかないですもん。僕、されたことないです。だから僕ももちろんできないし。じゃあ、親がやる体罰はいいのか悪いのかっていったらそれは分からない。体罰っていう言葉あるじゃないですか、体育会なんかの体罰。あれはどうなんですか?

為末 僕は一番体罰の本質っていうのは問答無用だと思ってるんです。やられた側に言い返す余地がない中で行われると必ず続いていって、そしてふさがれていって逃げ場がなくなるっていう。

野口 確かに僕ら高校のとき、先生にたたかれると反論しましたからね。だから問答無用じゃなかったですよね。

為末 人は自分じゃ頑張れないから、外から刺激をもらわなきゃ頑張れないっていうところから来ていて、僕は本質的にはスポーツって自分で勝ちたいと思ってやるから、どういうアプローチしたって頑張る気持ちは体罰じゃ植え付けられないと思ってるんですけどね。

石原 『一瞬の風になれ』って小説、知ってます?

為末 知ってます、知ってます。

石原 ちょうど作者を知ってて、あるのね、陸上の小説なんだけど。俺はあの小説読んで、ああ、俺も中学とか高校で陸上やっときゃ良かったなって、ちょっと思った。まさに自分との闘いじゃないですか。

為末 そうですね。






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