2013年7月28日日曜日

尾木ママスペシャル~いじめと向き合うために~エデュカチオ! 文字起こし


1.いじめが起きたときのノウハウ、誰に相談したらいいか



(全国教師112人アンケート)
いじめが起きたとき解決に導くためのノウハウを持っていますか?

はい 61%

ない 39%

尾木 これはかなり正直な数字だと思います。逆に言えば4割の方が持っていないっていうことでしょう? 4割ってかなりの数字ですよ。だから、これは深刻。ノウハウを持ってないんですよ。


(スタジオのお母さん31人アンケート)
解決に導くノウハウを持っている先生の見つけ方を知っている?

はい 26人

いいえ 5人

お母さんA 息子が小学校5年生でいじめにあったとき、担任の先生と全然信頼関係が築けなかったんですけど、息子の会話によく出てくる他の先生がいたので、その先生に会いに行ってみました。そしたら、その先生がすごく親身になってくれて、保健室の先生だったんですが、その先生のおかげで息子は学校に行けるようになりました。

尾木 これバッチリね。保健室の先生っていうのは意外や、頼れる存在。何より大事なのは成績を付けないでしょ? 評価をしない人が学校の中に存在するのは保健室ぐらいなんですよ。だから中学生なんかでも僕たちは学校のオアシスって呼んでます。子どもにとってはオアシスなのよ。

お母さんB 小学校に常駐してらして、変な話、校長先生よりも先生方のことを見てらして、
すごい情報を持ってる。子どもたちの様子、先生たちの様子、学校の中で一番ご存じじゃないかっていう方で、その方のところに何かあったら相談に行く。そうすると、「あの先生はこういう性格だからそういうこと言っても駄目よ」とか。その方にすごく助けられて解決したことがあります。

尾木 スクールカウンセラー全国配置終わりましたよね。だけどスクールカウンセラーがどのくらいいじめを発見しているかっていうと0.3%なんですね。

お母さん一同 え~!

尾木 1%いかないの。それなのに、みんな幻想的にカウンセラー配置すればいいと思ってるんです。今お話されたカウンセラーの方、すごい大事なキーワード、漢字2文字であったんです。それ言ってくれたから、すごい助かった。

お母さんB 何でしょう~?

尾木 うん、無意識に正しいことが言えるっていいわね。常駐っておっしゃったの。皆さんの中学校なんかでいえば、どういうカウンセラーの配置の仕方かっていうと、週にたった8時間なんです(スクールカウンセラーの相談時間1校あたり4~8時間)。不登校の子なんかの対応とか相談にはいいけど、いじめというデリケートな、日々動いていくような問題をつかむことは不可能です。だからカウンセラーの方をせっかく配置するんだったら、力をものすごく持っておられるわけですよ、お勉強されてるし、それを活かすためにはやっぱり常駐で置かなきゃ駄目。

(全国教師112人アンケート)
子どもがいじめに遭っている。担任が信用できなかったら誰に頼ればいいか?

第5位 これまでの担任の先生
 理由 子どものことをよく知っているから

第4位 子どもたちから人気がある先生
(始業式の発表で子どもたちから「やった~!」と歓声が上がるような先生)

尾木 これはよく分かる(笑)

 理由 子どもと信頼関係を築くことが上手で話をしっかり受け止めてくれる可能性が高い

第3位 生徒指導の先生
 理由 初めから校長や副校長・教頭にいくと担任の印象が悪くなる可能性が高い

第2位 学年主任の先生
 理由 担任→学年主任→主幹教諭→教頭・校長という学校現場のルールに合わせる

尾木 んー?(それは違うんじゃない?という表情)

 理由 また、学年主任は年齢も経験も豊富な人がなっていることが多い。

第1位 校長・副校長、教頭などの管理職
 理由 いじめは学校が組織として対応する。管理職に話をしたほうが早期解決につながる。
     副校長、教頭がキーマンの場合が多い。


2013年6月に公布されたいじめ防止対策推進法によって相談する相手がはっきり分かるように

小学校・中学校・自治体に
・いじめ相談専用窓口常設
・重大事件には外部の専門家も含めた対策チーム設立






2.子どもたちの声


聞かせて子どものホンネ
(よこはまチャイルドライン)

小学生女子 いじめられていて教室に居場所がありません。保健室で勉強したいけど先生は「教室ですべきだ」としか言いません。もう気持ちは限界。どうすればいいですか?

高校生女子 高校に入って1カ月、いじめが始まりました。制服を隠され、プリントを破られ、「自殺しろ」と言われます。先生は「やり過ぎるな」と笑って見ています。お母さんに言っても「そう」と言うだけ。見捨てられているかもしれません。

高校生男子 いじめのストレスで毎日髪の毛が抜けます。きっかけは仲のいい友だちに嫌われたから。親には話せません。心配して余計な行動をしていじめを悪化させるのではと不安だから。



代表の徳丸のり子さん
子どもたちは実はいじめそのものよりも、いじめられて本当につらい、悲しい気持ちを誰も分かってくれないっていうことを一番苦にしている。その気持をちゃんと受け止めないと子どもたちは次に進めない。

尾木 本当におっしゃる通りですね。いじめ問題をすぐに解決できなくても、それを受け止めて聞いてくれる人がいるんだよと。お母さんたちだっていじめのプロじゃないんだから、どう解決すればいいかとっさに分かりません。だけど子どもが泣きながらとか、元気なかったりしたら一緒に泣きながらでもいいの、「それはつらいね」「そんなに言われたの」「それは嫌な気持ちになったでしょう」と共感的に話を聞いてあげることがすごい大事。





3.SNSでのいじめ



親と子の結びつきは大事、SNSによるいじめでも

中学生女子の保護者 娘が同級生とSNSでグループを作りメッセージのやり取りをしていました。その後、男子がグループに加わったのですが、しばらくすると、その男子から「死ね」「消えろ」などのメッセージ。ブロックしても別の名前でさらにひどい言葉を送ってきます。

スタジオ

お母さんC 息子がSNSで6人グループを作っていたが、ある日それが5人グループに変わってた。1人だけ気に入らない子が出てきて、その子を外して5人のグループを作った。その外された子は「自分だけ、どうして連絡がこないんだろう」と、すごくトラブルになったようです。

お母さんD 私も子どもから聞いたんですが、クラスが違う子の悪口が書かれたりしてると、そのクラスでいじめられてる子はこの子なんだなって分かったりすると。「何とかちゃんは悪口書かれちゃってる」というようなことを言ってます。

尾木 昔は裏サイトがありました。裏サイトがまん延していたころはPTAでパトロール隊を作って入ってつかんでいけたんですよ。防止もできたの、今、全く入れないよ、親も入れない、先生も入れない。子どもだけの顔見知りの中で行われてるんですよ。これもう大変なことね。


押さえるべきポイント
インターネット協会主幹研究員 大久保貴世さん

大久保 最近のSNSは見えないし分からない。だからこそ子どもたちが言ってくれないと助けてあげられないんです。そのためにも私たち大人は子どもからいつでも相談できるような雰囲気を作っておくと良いでしょう。


SNSを始める前に、親子でトラブルに巻き込まれたときのことをイメージし、その対処法を話し合っていくことが大事。


大久保 学校側がこんなトラブルに遭っているということを知って共有しておいたほうがいい。


最近のSNSトラブルは学校の友だちなど知っている人との間で起こる、だから学校と情報共有しておくと・・・

大久保 学校に来ない日がある、遅刻してくる、授業中に居眠りするとか、そういうときには何かしら学校以外のことでトラブルがあるんじゃないか、それが何か分かることが指導のきっかけの一つになる。


中学生男子保護者 ある生徒から息子に「つぶす」「ぼこす」などのメッセージがくるようになりました。すると、いろいろな人からも嫌なメッセージが送られてくるようになりました。読むのが怖くなりSNSを見ないようにしていましたが金銭を要求する恐喝のようなメッセージが送られてくるなど、より過剰になりました。どうすればよいでしょうか?

大久保 もし金銭や命に関わる内容であれば、書き込みがある画面を証拠として保存し警察で相談することをお勧めします。

SNSのデータは証拠、また警察にはこのケータイを本人が持っていくことが大事だそう






4.自分のこどもがいじめられているとき学校と一緒に解決する方法


実際にあったケース
小学5年生の娘が学校から泣いて帰ってきました。話を聞くと2週間前から同じクラスの女の子から物を隠されたり、仲間外れにされたりしているそうです。私はすぐに担任の先生に相談しました。先生はいじめた子に話を聞き、悪口を言ったことを認めたので直接謝らせました。解決したように見えましたが2カ月後、娘が笑っていると「何で笑っているの?」止めれば「何で無表情なの?」と表情についてからかわれました。娘は「またいじめが始まった」と訴えましたが、先生が相手に話を聞くと「いじめはしていない」と。先生は「悪口ではなく表情のことだからいじめではない」と言うのです。とうとう娘は「学校に行きたくない」と休むようになってしまいました。


尾木 いじめの定義がすごく大事なんですが、一番新しい定義、2006年に文部科学省がした定義で言いますと「当該児童生徒がいじめられているっていう心理的、身体的な苦痛を感じたもの」と。超簡単なの。

いじめの定義 文部科学省 2006年
当該児童生徒が一定の人間関係のある者から心理的、物理的な攻撃を受けたことにより精神的な苦痛を感じているもの


(スタジオのお母さん31人アンケート)
担任の先生を信用できないと感じた経験は?

ある 32%
ない 68%


お母さんE (子どもがいじめを知っていたのに先生が黙っていたことを知って)後で「どうしてですか」って聞いたんですが、ちゃんとした回答がなかったんですね。それ以来、その先生のことを信用できなくなってしまった。

お母さんC (娘が友だちとトラブル、担任から呼び出しがあって)私が事実確認をしたら、うちの娘がどちらかというとやられてる側だったんですね。でも先生に「あなたが我慢すれば丸く収まるから」と言われた。娘も私もその話を聞いて、それなりのお付き合い、対応するようになりました。


尾木 そういうことが起きてるというのは、いかにばれないようにするかっていうのがキーワードなんです。あら、こんなきつい番組になっていいのかしら(笑)なぜかっていったら自分の査定に響くようになっちゃったんですよ。2005、2006年あたりから。県によって違いますけど給料下がっちゃったりとか、異動で飛ばされたりするんです。そりゃ言わないですよ。

お母さんC いじめを解消させたり、うまく仲直りさせたりっていうほうが査定が(良くなるほうがいいのではないか?)

尾木 だから文部科学省、去年切り替えたんですよ。「いじめをたくさん発見してください」「解決できるのが評価に上がるんですよ」と。隠したりゼロだというのは良くないんだと。ところが先生たちの頭が切り替わらない。ほんーとうにね、どうなってんのかしら。


この担任がいじめと認めないケース、母親はどうしたのか?
たまたま見つけたのは「担任との関係に行き詰まったら校長に相談を」という新聞記事。

「ただ直接校長先生に相談したらモンスターペアレントと思われるのではと悩みためらっていました。でも学校を休み始めて1週間、何も事態は変わりません。夫とも相談して学校に電話しました。校長先生はすぐに会う約束をしてくれ、そして2カ月前の悪口や仲間外れのこと、今起きていることを伝えました。校長先生には娘がいじめで休んでいる情報などが伝わっていなかったようです。そして、すぐに副校長や学年主任と共に同じ学年やクラスの子どもたちに事実を確かめてくれました。すると「泣いているのを見たことがある」「いじわるを言っているのを聞いたことがある」など、いじめを裏付ける複数の発言がありました」

この後学校側はいじめた側の親にも連絡、いじめた子とその親も交え3日間話し合い、どうしてそんな行為をしてしまったか、それがどう悪い行為だったか振り返らせた。いじめた子は反省文を書き、みんなの前で発表した。

「その後、娘は保健室登校から1カ月かけてクラスに戻ることができました」

なぜ担任は動かなかったのか?

学校の説明によるといじめの事態を大きな問題と捉えず、しかも1人で抱え込んでどうしていいか分からなくなったそう。


スタジオ
お母さんF 校長先生に連絡って、その前に学年主任とか、そういった段階踏まなくて、いきなり校長先生にお話するっていう形でも大丈夫なんですか?

尾木 全然大丈夫です。校長先生に言っていいんですよ。積極的に言ってください。それは告げ口するとか、モンスターペアレントに思われたらどうしようとか、そんなことないのよ。自分の娘を守るためにはモンスターになって。ビッグモンスター!

お母さん一同 (笑)

尾木 そうよ、だってそれぐらいしなかったら守れないですもん。そのときにやっぱり大事なのはすいません、いきなり校長先生のところに来ちゃってっていうふうに、それ(学校の仕組み)は分かってるよというようなメッセージを出してください。



お母さんG いじめられて子どもが「休みたい」 って言ったときに休ませてもいいものか。それとも「頑張って行きなさい」って言うのだろうか。それとも自分も一緒に付いて行くのがいいのだろうか。

尾木 お母さんは逆にどう思われる?

お母さんG 私だったら仕事をしてるので、すぐに「行きなさい」「行きたくない」って。で、またどうなっちゃうのって。本当に、そのときにならないと分からないですね。

尾木 あの、脅かすわけじゃありませんけども、いじめで自殺して亡くなってるケースっていうのは、これまで何千人もいますよね。その中の多くのケースが、親が「行きなさい」と背中を押したケースですよ。ご遺族の方、皆さんそれをものすごく悔やんでるの。「行きたくない」と言うときは身体が反応して身体が反応して危険地域から自分の身を守ろうとしているわけ。それは援助して「ああ、それは休みなさい」と。

お母さんG いっときでも休ませたほうがいいってことですか? それともずーっと休ませちゃうってことですか?

尾木 ずーっと休ませるっていうことも、それはもちろんありですけど、一番大事なのはそういったときに「ママはあんたの味方だからね。必ず守るよ」と。「勉強なんか2、3日遅れたって大したことない、ママも教えられないけど」そんな正直言っちゃ駄目よ(笑) 「なんとかするからね」とか、あるいは「先生に教えてもらうようにするから」とか、何とでも言って守ってくれるママがいると。そして安心したら、ひょっとしたら安心感がパワーになって「うん。何とか跳ね返してみる」って言っていくかも分からない、うん。

尾木ママからアドバイス、いじめで傷ついた子どもを元気にさせる方法

尾木 娘さんとか息子さんが言う言葉の言葉尻を、もう1回、オウム返しに繰り返していくの。「嫌になっちゃったよ」って言うでしょ、そしたら「嫌になっちゃったよねえ」と。そしたら、それは響いてくれたという実感が湧きますから、だんだん元気になるの。元気になれば命を落とすっていうことはあり得ないですよねえ。







5.最新のいじめ対策、仲裁者育成プログラム



大阪の小学校では、いじめなどのトラブルが起こったときに役立つ、仲裁者の育成プログラムが行われています。仲裁を行う上で大事なポイントが二つ。まずは・・・

男子生徒A 宮浦君にボールを取られてこういう話になった。

仲裁役生徒 宮浦君はどう思う?

男子生徒B えっ、でもあれ・・・

そう、はなしを平等に聞く。すると仲裁者への信頼が生まれ、話し合いがスムーズになります。
二つ目は、仲裁者が結論を出さない。こうすることでお互いが納得した解決策に行き尽くそうです(不満を残さない)。

仲裁役生徒 宮浦君はどんな遊びをしたい?

男子生徒B バラ当て。

仲裁役生徒 稲井君は?

男子生徒A 俺はドッチがしたい。

大事なのは実際にあったトラブルを元に仲裁者の役割を全員が体験すること。このトレーニングはいじめ防止の一貫としてカナダやオーストラリアでは、およそ半数の小・中学校で実施されています。日本への導入を進めている奈良教育大学の池島徳大教授は子どもたちに仲裁を学ばせることについて・・・

池島 一番いじめに近いところにいるのは子どもたちじゃないでしょうか。自分たちで解決できるという自信を得ていただきたいし。

特に小学校高学年から仲裁者の育成プログラムを取り入れると、いじめを減らすことに役立つと期待ができます。

グラフ(いじめが起きなときの仲裁をする人の割合)

小5 53.8%
 小6 37.6%
 中1 34.8%
 中2 26.0%
 中3 21.8%

学年が高くなるごとに少なくなっています。
だからこそ早いうちにいじめの芽をつむトレーニングを身に付けておくことが大事






6.学校に手紙を書く




学校と一緒にいじめを解決!
こんなケースも・・・

中学1年生の娘が朝「学校に行きたくない」と言い出しました。学校であるグループから難度も嫌がらせをされているというのです。そこで私は学校に手紙を書きました。すると学校はすぐに解決に向け動き出してくれました。

学校がすぐに動き出すきっかけになった手紙の内容とは?

事実
娘が受けたいじめの内容や場所、日付などを時系列に沿って記録する。

要望
「子どもを楽しく学校に通わせたい」という親としての願い。

前向きな意思
学校と一緒に問題を解決したい。

書かないように気を付けたのは「担任を変えてほしい」「いじめた子を罰してほしい」などの責任追及や不満。前向きな行動を促すにはマイナスなことを書いても仕方がないと思ったそう。

実は、このお母さん、過去にいじめられた子が不登校になったことを知り、もしも 娘がいじめに遭ったらと情報を集めていたそうです。手紙を書いたのも冷静に伝えるためには手紙がいいという本から得た知識だったとか。さらに親の介入が見つかりいじめが悪化しないよう、手紙を渡すときは生徒が全員下校した夕方に訪ねるなどの配慮も。

この後学校はいじめ対策のチームを作り、いじめられた生徒が1人にならないよう配慮したり、いじめた生徒とその親と話し合いの場を設けたりしていじめは収まった。


尾木 これポイントでも言われてましたけど、決して非難しているわけではなくて、親も一緒になって動きますっていう方向性を示した。そういうのがやっぱり生きてるんだろうと思うんですよ。学校の先生というのは攻撃されるとものすごく防御するんですよ。なぜかって言うと、お母さん方から見たら自分だけが1人の先生にクレームつけてるわけですけれども、先生から見たら40人いるわけですから。ウワッときたら身構えてしまわれたり、あるいは前の学年でそういう親御さんに会われていると本当に閉じてしまうのね。だからそうじゃないですよって、こういう事実があると、なるほど、これが事実だとしたら、ちょっととんでもないと誰だって認識を変えますよね。











7.いじめ対策の大事なポイント

(全国教師112人アンケート)
いじめを早期解決に結びつける情報とは?

第3位 他の子どもなどの証言
 仲間外れがあった、悪口を言った、泣いていたなどの声。これは教師の思い込みや誤解を防ぐのに役立つ。

第2位 いじめの証拠
 悪口が書かれたノート、たたかれたあざなどの証拠があると周りの子どもたちにも話を聴きやすくなり事実関係を早く、正確につかめるようになる。

第1位 子どもから聞いたいじめの内容
 いつ、どこで、どんないじめをされたのか。保護者にしか話さないことも多いため正確な事実確認には欠かせない。




尾木 被害者を救済しようというのは大事なことだけれども、どんなに被害者を救済しようとしてもいじめる子がやめなかったらいつまでも続くわけでしょう。
 皆さんのご家庭で、しょっちゅう「いじめなんかをしちゃ駄目よ」「あんた、誰かをいじめたりしてないわね」って言い続けて子育てをやってきた方どれぐらいおられますか?

はい 13%
 いいえ 87%

尾木 おかしいでしょ。これ国際比較すると、こんな国日本だけなんですよ。みんな、これだけ不安に思っているのに「いじめちゃ駄目よ」ってやってないんだもの。ずるい、ずるい、も~う。ここがねえ、やっぱり落とし穴だと思います、私たちの。「人の物盗っちゃいけないよ」「人に迷惑をかけちゃいけないよ」と、そういう社会的な、一般的なことは教えるんですけども。いじめの問題イコール命の危機なんです。それに加担する側に入ったら、もう子育ては大失敗なんですよ、大失敗。ご家庭のお子さんがいじめをしなければ、いじめは起きないんですよ。



次回のエデュカチオ!放送は9月28日。



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